1‗コンサル1年目必須知識 1年目A コミュニケーション

コンサル1年目 必須知識 A1感情より思考

以前、ロジックと数字によるコミュニケーションが重要だという話をしたね。

ロジックと数字ってのは、抽象度を上げると「思考」ってことだね。

そして「思考」の反対は、「感情」。

コミュニケーションをかじったことがある人なら、まずラポールを形成するのが重要!というかもしれない。

 

だけど、ビジネスコミュニケーション、特にコンサルタントが行うコミュニケーションは思考を優先すべきだよ。

これは原則だけど、個人の意見や主張に対して、客観的な判断をするためには、ロジックが必要となる。

ロジックがないと、それってあなたの感想ですよね?になるからね。

 

ロジックというのは簡単にいうと、思考の方法、原則、お作法のこと。

「結論から話す」の記事で具体的にPEEP法を説明したんだけど、ここで簡単におさらいすると、次の順番で話すということ。

1.主張(結論)の説明

2.主張の前提条件の説明

3.前提条件からどのように主張が導き出されたのか、道筋・関係性を説明

という説明の「型」のことをPEEP法っていうんだ。

 

この型=ロジックを使わずに、とにかくこう思うんです!と繰り返し主張しても、説得力がないんだよね。

相手もなぜその結論に至ったのか?という上記の「型」による説明があって、初めて自分の考えを理解できる。

通常は相手には上司がいて、相手も上司に、なぜその結論、選択なのか?を説明する必要がある。

 

社長だったら上司はいないから、感情で決めてもいいと思うかもしれませんが、株主に対して説明責任が発生するだよね。

(実際感情(政治)で決めてるのかもだけど、本来はスポンサーに対する説明責任があるからね)

 

この上司への説明の時に「私の直感が正しいと言っているので」なので、この結論になりましたとは言えないよね。

何かを他人から「直感的に」おすすめされても、あまり「はい、買います」とはならないよね。

現代は特に多様性が広がってて、相手がどう考えているか、わかりにくい環境でもある。

だから、わかってもらうために、ロジックで語る、そして、語るための材料は数字ってことだよ。

 

実際にセールスライティング(文書)でも、数字を使うというのは基本のテクニックで、数字が書かれてるだけで、説得力(売上)があがるんだ。

そして、その数字を効果的に使うためには、ロジックで話すことが重要だよ。

これが感情よりロジックと数字が重要な理由ね。

 

思考で信用を得る

この思考・ロジックでのコミュニケーションをして、自分の考えを理解してもらい、評価、信用を得ます。

それが正解かどうかは別に良くて、ちゃんとロジックで考えることができる人だと理解されて、はじめて信用が構築されます。

信用が構築されて、初めて感情が有効に使えるようになります。

思考→感情の順番なんだよね。

 

実際、自分がが上司に、「細かい事(ロジック)はいいから、気合と根性(感情)で頑張れ」

と言われても困るよね。

なので、まず、ロジックが重要ってことね。

 

もちろん、最終的には思考と感情の両方を使いこなせるようになるのがベストだけど、タイパがいいのは思考=ロジック。

ロジックで会話でできないと、コンサルタントの前に、ビジネスマン(社会人)とはいえないからね。

会社は思考で会話するが、日常会話は違う

学生の狭い交友関係では、感情での会話が重要だったと思うけども。

ビジネスというワールドワイドな「場」で活躍するためには、ロジックという共通言語を理解する必要がある。

 

これ実体験だけど、海外の人達とビジネスをすると、感情的な人はほとんどいないんだ。

海外では、ビジネス、会社で感情をまき散らすひとは、幼稚な人だと思われ、話も聞いてもらえないんだ。

僕が優秀だなと思う人ほど、ロジックで会話してるね。

 

とはいえ、ロジックで会話できるようになると、つい、プライベートでもロジックで会話する傾向になってしまう。

コンサルの職業病ともいえるけど、これをプライベートでやると、話がつまらないと思われたり、嫌われるよ。

大多数の人はロジックでの会話に面白みを感じないから。

 

実際、僕も妻との会話をロジックでやってたころは、よくケンカしてたよ。

妻は感情、共感トークをしたかったんだけど、僕が思考トーク、ロジックトークをしてしまい、衝突したというわけ。

こうやって、衝突(失敗)から人は学ぶって例でした。

会話の種類は大きく2種類

何を学んだかというと、会話の種類には大きく2種類あるってこと。

妻としては、会話の内容=コンテンツ=ロジックはどうでもよい。

そうでなくて、会話が成立している、2人が言葉(中身はなんでもいい)のやり取りができているという「状態」が欲しいんだよね。

厳密にいうと、音(声)をお互い出し合っている状態が重要ってことね。

 

日本語ってのは解釈の幅が広いから、実際は内容がかみ合わなってなくても、会話(らしきもの)が成立する特徴がある。

逆に解釈の幅が広いから、いちいちあなたは今の発言をどう解釈した?なんて手順を踏んでいたら、会話にならない。

つまり、正しい内容の会話をするコストが高いんだよね。

 

正しい内容(ロジック)の会話のコスパが悪い。

じゃぁ消去法で何のコスパがいいかといえば、気持ちいいか、気持ちよくないかという感情トークになる。

これが日常会話ということなんだ。

 

日本語の制約によって感情トークが優先されてしまうのは仕方ないけども、この理由を理解するのが大事だよ。

そのうえで、会社では思考と感情、どっちで会話すべきか、状況にあわせて使い分けることが必要になる。

ただし、使い分けできるほど、思考での会話はレベルは高くない。

だから、まずは思考での会話スキルを上げていこうってことね。

じゃぁ、今日はここまで。

お疲れ様でした。

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